わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

親子扇と、空しい待ち時間の話

お風呂場の換気扇がツブれました。



動くっちゃぁ動くんだけど、爆音で使えないのよなー…。


ッギョギョギョギョギョギョギョォーーッ!!


てな、すんごい音がする。
気になって過ごせないし、絶対近所迷惑だよ…ってレベル。
今年に入ってから本当にアレコレ壊れ過ぎなので、
相方は一度お払いに行ったほうが良いと思うのですが閑話休題



で、修理の人がやって来ました。



モーターが近いうちにイカれそうなんだけど去年で製造中止になってるから
もう修理は不可能で換気扇自体を交換するしかないって言われたり(orz)、
ちょっとでも長持ちさせるために掃除してもらったりしつつ、
何とか異音だけは解消。



で。
ついでに、前から気になってた事を聞いてみたよ。



「この、洗面所の方に付いてる小さい換気扇って、何なんですか?」



20cm四方ぐらいのヤツが付いてはいるんですが、モーター音がしないんですよね〜?
マンション買う時不動産屋サンにも聞いたのですけど、


『……さぁー…何でしょうねぇ…?』


てな頼りない返事で、結局何か分からなくて(笑)。
壊れてるのか、換気扇のフリしたただの換気口なのか、疑問のままだったのです。



「あぁ、これは親子扇ですねー」


「親子扇?」


「えぇ。お風呂場の換気扇と、中で繋がってまして。
 これ自体にモーターは付いてないんですが、お風呂場の換気扇を回す事で
 こちらからも排気できる仕組みになっているんですよ」



へぇ〜、なるほどーー。
じゃ、やっぱし換気扇なんだ。モーター音は、しなくて当たり前なんだ。
そんなのがあるんだーー。



「…で。
 本当に排気できてるんですかコレ?



肝心なのはソコ。
何せ正体が分からなかったぐらいのブツです、効果はすこぶる疑問形。
モーター音はしないものだとしても、中が詰まってる可能性だってある。



「じゃぁ調べてみましょうかー」



言うなり修理の人は、お風呂場の換気扇をスイッチオン。
脚立に上り、小さい方の換気扇に手をかざします。



「…よく分かりませんねぇ…。
 何か、煙の出るものでもあればいいんですが…」



ふむ。煙の出るもの、ですか。
タバコ…は真っ先に思い浮かんだけど、嫌煙家のたけちよの家には無いし。
この口ぶりだとこの人も持ってないっぽい。
えぇっと他にはー………あっ、そーだっ。



「線香がありますよ?出しましょうか」


「あ、お願いします」



スティックタイプのお香ならOKだよね?コーン型だと持ちにくいかな?(笑)…
とか思いつつ、たけちよの香りモノ置き場からテキトーなヤツを見繕います。
えーっと…コレでいいかな?



備長炭麗 緑茶の香り

備長炭麗 緑茶の香り

(まさか同じのがAmazonにあるとは思わなかったよ/笑)



『木酢酸の効果で空気がきれいになって、花粉症が軽減されます!』


っていう触れ込みにトキメいて即買いしたんですけど、
焚いてる最中どーにも目に染みたモンでほとんど使ってないんだよな〜。
(焚き終わった後の空気は悪くないんですが…)
よしよし。これでいいや〜。



ライターで火をつけ、修理の人に渡します。



「…」


「…」


「…あれ…?」



見ず知らずの2人、



「…おかしいですねぇ…」


「…う〜ん…」


「…」



線香を見つめ、沈黙も長く。



「…」


「もう少し待ってみたら、出るかも…」



その間、きっと。



「…」


「…」


「…う〜ん…」



線香のパッケージにある



煙少香



の文字は、さめざめと泣いていたと思うのです。




意味無ッ!!





かくして木酢酸のお香さんは、持ち主の期待を達する事こそ無かったものの、
次に火をつけられた煙がフツーに出るお香さんと共に2本並んで、
久しぶりにお部屋に焚かれる事となったのでした。



…え、親子扇?
辛うじて吸ってたけど、あの程度だったら動いてないのとあんま変わらんかった。