わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

アシヤプラウド

先日買ったムジカの【ASHIYA―PROUD】が止まらない。



堂島にあったティーハウスムジカが、芦屋に移転して1年あまり。
その芦屋での出発1周年を記念してブレンドされたのが、
この【ASHIYA‐PROUD(アシヤプラウド)】という紅茶だそうです。



ティーポットを使って必ず二杯以上の紅茶を淹れてください。
 そしてティーポットから茶葉を抜かないで、
 一杯目から二杯目になる変化を楽しんでください』



とのメッセージが付けられている、この紅茶。
これを聞いて、是非とも飲んでみたくなったのです。



というのも・・・このメッセージが書かれた背景には、近年紅茶界を騒がせた
ちょっとした事件があったようで。


ざっくり説明すると、
『ポットから茶葉を引き上げるべきか否か論争』。


日本の紅茶の聖地と呼ばれているお店が、東西に1軒ずつありまして(西がムジカ)。
どちらのお店とも、ポットには茶葉が入れっぱなしのスタイルなのですが、
引き上げ派の自称・紅茶通の方が、東の聖地に来店した際
『ポットから茶葉を抜かないなんてシロートのお店』
と言い放ったとか何とかで。
そこをきっかけに、じわじわと余波を拡大しつつある、この論争。



えぇっとね。
私はというと・・・茶葉引き上げ派なんだわ。



でも、双方を試してそうなった、というワケでもなくて。
茶葉買って帰って、カタログ片手に家で試行錯誤しながら飲んだら
そこにたどり着いたー、というだけの話で。
だってほら、『抽出時間○分』って書いてあるじゃん??
だったらまずはオススメの時間で飲んでみたいじゃん。
でも猫舌だし、ちょうどいい時間に全部飲むのムズカシイし。
じゃあ別のポットに全部移し替えたら、全部オススメの抽出時間で、
しかもちょっぴり猫舌にやさしい温度で飲めるよね〜?・・・っていう。



対して、紅茶の聖地とされている2軒では、大きいポットに茶葉ドサーお湯ドバー、
お客さんの前にドンッと置いて、カップには自分で注いでね〜、なスタイル。
当然、時間とともにお茶は濃くなっていきます。でもそれが自然、という考え方。
濃いまま楽しんでもいいし、ミルク入れたりお湯さしたりするのもいい。



いわばこのスタイルは、『ポットで紅茶を飲む 文化 』に
重きを置いてるような気がします。
紅茶をたのしむひとときとか、イギリス文化をそのままで、とかそういう。
ただ、私のように茶葉買って家で試行錯誤しながら飲んでハマっていくと
そこにはたどり着きにくい気がする。



対して引き上げ派は、『飲料としての紅茶の品質』を、高位安定させることが目的。
ベストなタイミングが存在するのなら、常にそこを逃さないようにしたいっていう。
何とも日本人的な考え方だなー、なんて思ったり。
であれば、そのベストをこそお客様に出すべき、と考えるのも
まー無理はないような気も。



さて。
そんな論争のさなか、西の聖地が出してきた【ASHIYA‐PROUD】。
『茶葉はそのままで』とのメッセージは、ささやかでもあり、力強くもあり。




これを、飲まずにいられようか・・・ッ!!




結論から言うと。


茶葉を入れっぱなしにして飲むの、すっごく楽しかったです・・・!!


楽しおいしかった!!
抽出4分でも7分でも15分でも、その時点時点のおいしさがあって、楽しい!
なにこれ新感覚!?おかわりーーー♪
でもっておかわり淹れて、濃いのの後に浅いの飲んでも、全然負けてないのがスゴイ。



もちろん、そういう楽しみ方を目的としてブレンドされてるってことも
大きな要因なのでしょうけどねー。
これはいい。ポットで飲むのが楽しくなるよ。
アンリシャルパンティエの喫茶で出されるのもうなづける。
紅茶とお菓子をたのしむことに専念できるもの。何よりケーキに合う。絶対合う。



異なる産地2種のセイロンブレンド、とのことですが、
ヌワラエリア&ウヴァと一点予想。ただし保証は一切しませぬ(何)。
(ぐぐってみたら、同じ予想をしてる方がいました。ちょっぴりうれしい♪)
ウヴァ苦手だから、知ってたら買わなかったかもなぁ・・・。
聞かずにに買って良かった。おいしかったし。でも胃は壊れるかもしれない。




午後だけでポット4杯飲んだら、家族に空腹を訴えられました。
ありゃ、もうそんな時間か。かーちゃん満腹(というかタポタポ)なんやけどなぁ・・・。