二世と朝のミルクティ
「おかーさん、お茶ちょうだい〜(寝ぼけ)」
朝の忙しい時間帯。
パンをもぐもぐしながら、二世が言いました。
自分でせぇ・・・と、返したいところではありますが。
二世は出発15分前という忙しい時間で、まだ出ない私には余裕がある事実。
パンを食べる手を止めさせるのも、あまり良い判断ではないでしょう。
「麦茶でええん?」
「うん・・・ちょっとあったかくてもいい〜」
最近たまに、麦茶をチンしてから飲むことがある二世さん。
なるほど、今朝ちょっと寒かったし。
身体に火ぃ入れてから出かけたいのかな?
「あーじゃあ、紅茶にする?ちょっと時間あるし」
「おー」
二世用に常備してある、スリランカはキャンディ産の紅茶を手に取ります。
お湯をイチから沸かしている時間はないので、そこはポットのお湯で勘弁してもらって。
3分後。
二世の前に、ミルクたっぷりの紅茶が置かれました。
「熱いかもしれんから、気をつけてな」
「んー」
パンはもう、ほぼ食べ終わって、あとは紅茶だけ。
気をつけてとは言ったものの、ミルクの量からいって、すぐに飲める温度でしょう。
さほど心配はせず、私は台所に戻ったのです。
・・・
・・・
「は〜ぁ。
やっぱ紅茶は、あったまるねぇ・・・♪」
とろけきった表情の二世が、ウットリつぶやいたときには。
出発の、2分前でした。
ああああああアホおおおおおおおお!!
とろけきっとる場合かあああああああああ!!
時計見ろ時計いいいいい!!!
「あああああ!!?
のんびりしちゃったーーーー!?」
二世、大慌てで着替えて、ランドセル詰めて、トイレ行って、出てった。
(※遅刻です)
よしあし。