じゅにあは人気者
じゅにあのようちえん、月末になるとおたんじょう会があります。
金の厚紙でできた王冠をかぶって。
プレゼントの絵本をもらって(年度初めに選ばせてもらえます)。
おたのしみ会的なミニゲームで遊ぶ、たのしい会。
んで、その【王冠】と【絵本】。
この2つを、渡す係の子。
誕生日本人からの、指名制となっております。
「お友達の中で、だれに王冠かぶせてもらう〜?」
「じゃあ絵本は、だれにプレゼントしてもらう〜?」
みたいな感じ(だと思う)。
そのご指名の光栄に、じゅにあ氏が、ぼちぼちあずかっておるそうな。
やっぱなー?
指名されたらコレ、うれしいんだろな〜。
今月は、いちばん仲良しのおとこのこに、王冠をかぶせるお役目をもらったそうです。
「ぼくなー!いっぱいたのまれんねん!」
と、鼻息も荒くご自慢なさいます。
「〇〇ちゃんのときやろ〜?
△△くんのときやろ〜?
で、きょうが××クンで〜。
むふー♪」
おうおう。なかなかの人気具合じゃの〜。
「でもな〜じゅにあ?」
「?」
「じゅにあがいっぱい指名されてるってことは、
全然指名してもらえない子も、もしかしたらいるって事やねん。
だれにも指名してもらえなかったら・・・悲しいんと違う?」
「うん・・・」
「その子が『ぼくいっぱい指名してもらえたー!』っていうの聞いたら、
もっと悲しくなっちゃうんと違うかなあ?
だから、いっぱい指名されてうれしい話は、ようちえんではナイショがいいと思うな〜。
おうちでしてくれたら、おかあさんいっぱい聞くから。ね?」
・・・何を隠そう・・・
4年前の二世が、まさにソレで悩んでたからね・・・。
じゅにあに人気があるのに、すなおによろこべない。