わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

クランベリーの亡霊

ドライフルーツ売り場にてクランベリーを発見。



クランベリー
なかなかなじみのない果物です。
実が割としっかりしてて、皮はかためで、ちょっと酸っぱい果物。
味が説明できるということは、食べたことがあるハズなのですが、
いつだったかはちょっと忘れた。



クランベリーと聞くたびに、思い出すレシピがあります。



クランベリーのスコーン。
高校生ぐらいの時に買った、焼き菓子レシピ本に載ってたアレ。
当時はクランベリーどころかスコーンも知らず、
ただただ未知なる世界での食べ物だと、あこがれのまなざしで見てた。



ほんのり焼き色がついた、色白の円筒形に。
濃い赤のクランベリーがところどころ顔を出した、あのビジュアル。



だけど。
レシピに載ってるクランベリーは手に入らないし。
サワークリームだって、近場のスーパーじゃ見当たらない。
高校生という世界の狭い自分には、なすすべがなかった。



ただ、レシピ本を眺めて、ふぅ・・・と息をつくだけ。



最近では流通の発達もあって、いろんな食材が手に入るようになりました。
クランベリーもその一つ。
あの頃みたいに、レシピ眺めるだけで終わらなくていい。
いい時代になったものです。



毎回売り場で、クランベリーを見かけるたびに。
あの頃の自分を思い出す。



・・・



・・・・・・




なあ。
それ、もう呪いじゃないのか?




見かけるたびに、毎回、『手に入れられなかった自分』を思い出すんでしょ??
これからもずっと、見るたび思い出すんでしょ??
クランベリー見るたび、手に入れられなかった自分を思い出す』って・・・それ呪いじゃない??
あの頃見たクランベリーが、亡霊となって呪いをかけ続けてない?


手に入れようよ。


『手に入れられなかった自分』に、『手に入れた自分』を、見せてあげようよ。
上書きしよ。アップデートしよ。あの時の仇、とっちゃろ。


いつまでも『手に入れられなかった自分』を、大事にしとくことないって・・・!





発作的にクランベリーつかんでレジ持ってってた。
後日サワークリームもスーパーで発見。
レシピ本は棚の中にまだ残ってた。ページ開いてブックスタンドへON。



近いうちに、クランベリーのスコーン焼きます。
これは法要である。繰り返す、これは法要である。