メシマズ渓谷上空より
ある日のこと。
二世が、いいこと思いついたー!と言わんばかりのキラキラした顔で、
こう問いかけて参りました。
「ねーお母さん?
おいしいモンと、おいしいモンをいっしょにしたら・・・
もっとすっごくおいしいモンできる!?」
・・・
おお、二世よ。
その可能性に、気付いてしまったか。
二世よ。
その道は、
一歩踏み外せばメシマズ渓谷へ真っ逆さまの
毛筋より細い修羅の道。
探究心は、ええことです。
だがしかし、その理論を、私は決して支持することはできない。
己が試して、過ちであったと、己が気付く以外にない。
そして・・・気付かず谷に落ち、帰ってこぬ者もまた、数多く居るのだ・・・(ブルブル)。
いつ気が付くのか。
気が付くには、台所を彼にゆだねるしかない。
しかし、いかんせんまだ早すぎる・・・。
煮炊きはおろか、完成品を口にすることすら彼にはハードルが高い。
(超偏食&料理はしても完成品に興味がない)
こりゃー先の長い戦いになりそうだぞ・・・
と、思っていた矢先。
モダン焼き(二世好物:お好み焼き + 二世好物:焼きそば)が
期待したほどおいしくなかったらしく、早々に理論の破綻を痛感してた。
「お好み焼き、おいしさ90。
焼きそば、おいしさ100!
モダン焼き、おいしさ20・・・がくっ」
だって。
ものすごガックリ肩落としてた。4分の1食べてごちそうさましてた。
いやそこは食べろよ食べれるモンやろ!?と思うのだが。
とまれ、二世のメシマズ男児化は避けられた。ハレルヤ!