わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

イヤリングと死霊術

気に入ってたイヤリングとお別れ。



付け心地が良くて。
肌なじみの良い色で。
服装にあまり構わない私が付けていても、そこだけ浮かない
ほどよいチープさ。



イヤリングとお別れする時というのは、十中八九が『片方落とす』パターンです。
片方だけでは、使えませんし。
同じものを作ってもらうほど、高価なものでもありません。



でもこれは、落とさなかったのです。
今日まで、最後まで、ちゃんと2つそろって手元にあった。



その代わり・・・よく壊れました。
何せチープなもので。
金具とモチーフの接着部分が弱くて、ポロンと取れた。



気に入っていたから、そのたび直しました。
直して、使って、また取れて。



・・・また壊すのがイヤで、だんだん使わなくなった。



で。
今日、ふと手に取って、思ったのです。


『これ・・・もう寿命なんじゃないか?』


って。



今まで、壊れたら直して使うのが当たり前だと思っていました。
それが実直な暮らし方だって。お気に入りならなおさらだって。
モノとの付き合い方は、そうあるべきだって。



それが、今日は、何か、ふと。


 死んだものを、死霊術で操って、ムリヤリ働かせている


ような、申し訳なさを感じたのです。



そうかもなぁ。
あまりにも、何度も壊れてるもんなあ。
もうとっくに、死んでるのかもなぁ。



だったら・・・
これ以上、働かせるのは、酷なことなのかも知れない。



そう思って。
なんとなく、"彼"の返事が聞きたい気がして。
きょう一日、付けて出歩きました。



夜になって。
お疲れ様・・・と、外して置いたら。
ポロンと取れた。
また壊れた。



・・・・・・役目を、終えました。



そんな"彼"の返事を、聞いた気がしました。







いままでありがとう。お疲れ様でした。