わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

あこがれのチョコミント

『きのうたべたチョコミント またたべたいなー』



小学生の頃マンガで読んだ、日記をつけるシーン。
この1コマに、すごくあこがれたことがあります。



まず、チョコミントというのがすごく大人っぽい。
当時の私にとって、チョコミントのもつ年上感は、ハンパなかったのです。
カラーリングといい。味といい。
そもそもミント食べられなかったからね。今でもそんなに好きじゃない。



それから、買い食いに対するあこがれ。
『お金は、使うものじゃなく、貯めるもの』
と口酸っぱく言い聞かせられてきたので、あの頃はなかなかできなくて。



加えて、マンガの中ですからおそらく、女の子同士でアイスクリームショップへ行った・・・
というシチュエーションでしょう。
それも、もう何か、まぶしくて。
アイスクリームショップなんてシャレたものは、近所にありませんもの。
あるのは、ソフトクリームを売っている、フードコートぐらいのもの。
(もちろん、それですら超が付くほどのゼイタクだった)



幼い頃に刷り込まれたあこがれというのは、なかなかぬぐえないもので。



あこがれは、あこがれのまま、いまだに遠いところで輝き続け。
女の子同士でアイスクリームショップへ行って、チョコミントを食べる・・・
なんて体験にはついぞ恵まれないまま、37歳になりました。



いや、なくもないのか・・・?
学生の頃、飲み会の後とか。
ラーメン組とアイス組に分かれて、アイス組行ったら女子ばっかーみたいなのが・・・?
でも雰囲気的にずいぶん違う気がするぞコレ。
少なくとも私、チョコミント食べないし。



そう。
あこがれが、あこがれのまま在る原因の半分は、
チョコミントが好きじゃないことなんだよなー。
だからこそ今まで、あのあこがれを叶えよう!って気にならなかった。



それでも・・・私には必要のないこと、とスッパリ諦め手放すのも、難しくて。



ズルズルと。
今日まで。
心の片隅に、在り続けてきた。



日記をつけながら、斜め上に視線を投げかけて、
幸せなひとときを思い出す女の子。



『きのうたべたチョコミント またたべたいなー』



その1コマを、いまでも鮮明に思い出す。













きょうレシピの整理をしていたら



「あ、この鶏レバーの煮物おいしかったよなー。
 また食べたいな〜^^」



ってなって、そんな自分が例のマンガの女の子と二重写しになって、
それに気づいて7秒ほど固まりました、っていう話です。





うん、もうコレでいいや私。
鶏レバ鶏レバ。鉄分満点、生姜でポカポカ。
チョコミントがナンボのモンじゃいッ。



・・・



・・・鶏レバか・・・(涙)。