だっこ だっこ
『だっこ だっこ』
「だっこ だっこ ワンワン」「はーい」
「だっこ だっこ ぎゅっ」
「だっこ だっこ ピョンピョン」「はーい」
「だっこ だっこ ちゅっ」
「だっこ だっこ パオーン」「はーい」
「だっこ だっこ ごろーん」
* * *
この本に載っている1シーンです ↓
古本屋で見つけたの。もう4年ぐらい前です。
普段見る機会がないから、どんな本なのかな〜?と思って。
2冊あったので2冊とも買ったら、どっちも超おきにいりになりました。
中でもこの『だっこ だっこ』は、繰り返し読まされる超人気ページ。
だって・・・絶対、自分も同じようにやってもらえるからね(笑)。
『ぎゅっ』で『ちゅっ』して『ごろーん』まで、毎回フルコース。
読むだけでやってもらえない、なんてことは、一度もありません。
そもそもそーいうのが目的だし、この本。やらいでか。
ムスコズおおよろこび。かーちゃんもおおよろこびです。役得役得〜ムフフ♪
かつての二世。
この絵本を持ってきて、私に読ませて、だっこだっこぎゅっ。
ごまんえつ。よく分かっていらっしゃる。
現在のじゅにあ。
この絵本を持ってきて、私に読ませて、だっこだっこぎゅっ。
ごまんえつ・・・と、ここまでは二世と一緒。
二世と違うのは。
絵本を持ってこないパターンの時があること。
「だっこ だっこ〜 わんわん♪」
って、おねだりするのです。手ぶらで。
何その甘え上手。
これだから末っ子はチクショウ上手いなあズルイなぁ。
甘え下手な第一子は。
わが子にすら、ほんのり嫉妬してしまう事実。
親としての自分は全力で受け止めようと思っていても、
子どもだった頃の自分が心のスミで、ちょっぴり拗ねるのです。
私はこーいうの、直視しなきゃダメだと思うタイプ。
拗ねた自分を視界の片隅に捉えながら、じゅにあを『ぎゅっ』しています。
・・・
・・・いつまで?
いつまで拗ねているんだ私。
いつまで拗ねなければならないんだ私。
一生拗ねたままでいるつもりか私。
子どもの頃の傷は、大人になれば自分で癒してあげられるのではなかったのか。
甘え方が分からなくても。
目の前で繰り広げられるそれは、お手本にはならないか?
あの時、親には甘えられなくても。
抱きしめてくれる存在が、今はそばにいるのではないのか?
「・・・
ねー、じゅにあちゃん」
「?」
「『だっこ だっこ ワンワン』」
「・・・
『はーい』♪
『だっこ だっこ ぎゅっ』♪」
してもらえた。
ニッコリ笑ったじゅにあに、『ぎゅっ』してもらえた。
『ちゅっ』もしてもらえた。
『ごろーん』もしてもらえた。
フルコース。
やったぜ。