わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

巣立ちのとき

ようやく1年生時のプリントをチェック(遅)。



年度末に、いろいろ持って帰ってくるんですよねー。
プリントの束、テストの束、描いた絵のファイル・・・などなど。
チェックしなくたって、我が子の実力ぐらいはだいたい分かるのですが、
一応目を通してから捨てておきたいなー、と。



したら、中に、さんすうのプリントがありました。



【えをみて ことりの かずをかきましょう】



小鳥が巣の中にいるイラストが3枚。
左から、2ひき、1ひき、0ひき、となっております。
要は『0』の概念を確認するのが目的のよう。



「これ・・・どうしてことりさん、へってったんやろねー?」



横で見ていた二世が口にします。



「う〜ん・・・
 アレじゃない?巣立ってったんじゃない?」



「すだって??」


「『巣立ち』。
 おかーさんに世話される小鳥から、大人の鳥になるってこと」



「へー」



「(1枚目を指して)小鳥が2匹だったのがー
 (2枚目を指して)1匹巣立って、1匹だけ残されてー、
 (3枚目を指して)でもって、その1匹も大人になって、からっぽ。


  そんな絵じゃないかなぁ?」



「そかな〜?」



いまいち、二世にはピンときていない模様。



「小鳥はねー、大人になったら、巣にはかえって来られないのよ」



「かえれないの?」



「うん。帰れない」



「なんで?」



「お母さん鳥が、つっついて追い出すから」



「・・・え・・・・・・」



「そうなの。
 いままでゴハンくれてたお母さんが、いきなり子供をつっつくの。


 こどもが『おかあさーん、またおうちに入れてよー!』って戻ってっても、
 『ダメだ!くるな!もう一人でくらすんだ!あっちいけ!!』って
 絶対いれてくれないんだよ・・・」



「え・・・・・・・・・・・・いやだぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」



横で聞いてた、じゅにあが突然泣き出しました。
うんうん、そうだね、3歳にその事実はキツいよねぇ・・・。



「・・・で、ことりは・・・?」



二世は小鳥の行く末が気になるようで、おそるおそる尋ねます。



「そしたらね?小鳥の方も、
 『あー、ぼくはもう・・・おかあさんからゴハンをもらえるこどもじゃないんだ・・・』
 ってなるの。
 自分がおとなだってわかるの。


 自分でゴハンをとるようになって、自分の巣を作って、お嫁さんを探すのよ〜」



「そうかー・・・・・・・・・


 じゃあ、にんげんば、いづだん??(鼻水ズビー)」



うおぉう、突然の涙目!!!(焦)



「人間は、なぁ・・・
 あっあと、15年ぐらいかなー?(汗)」



「ええぇ・・・」



ちょっと二世さん、15年じゃ不満ですか(汗)。



3歳と7歳じゃー、おうちから追い出されるというのは途方もない恐怖なんでしょうなぁ。
ちょっと早かったか、この話するのは。
かーちゃんちょっと反省じゃよ。




うん、まぁ、いきなり殴って追い出すようなことはしないから安心しな(苦笑)。