行く道としても叱りたい

車道を横断する人影を見つけたので、手前で一時停止しました。

かなりご年配の女性です。
対向車線がガラ空きだったから出てきたみたい。
こっちは結構流れてるのになぁ…危ない危ない。
中央線の上で立ち往生されるのが一番危険だと思うので、
譲らざるを得ない状況です、個人的に。

あっちの横断歩道まで、近くはない…かな？確かに。
健康な我々にはたいしたことのない距離でも、
体力が落ち、節々の痛む身体には、きびしいのかも知れません。
お腰も、ほんのりと曲がっておられるし。
かなり頑張って、お出かけしてるのかも？

…なーんて思うと、腹も立たなくなるんですよね（笑）。
『老人笑うな　行く道じゃ』とはよく言ったモンです。
だからって、横断していいとは言わないけどさ。やっぱ危ないし。

お礼か、単なる目印なのか、下ろしていた手を片方ひょいと挙げて、
その方は私の車の前を通り過ぎていきました。

痛みをこらえてのお出かけかもだけど。
うっかり轢かれたら、二度とお出かけできなくなるのよ？
次は、面倒でも横断歩道まで行ってね、おばあちゃん。

…なんて心の中で語りかけながら、後ろ姿を見送っておりましたらば。

おばあちゃん、そのまま
スポーツクラブの入口へ消えて行った。

元気やないか！！
お前、全然元気やないかああぁぁぁ！！

運動だと思って横断歩道まで行ってくれよ、頼むから。