震災三年
あの日から丸3年。黙祷。
1.17にしてもそうですが、震災の日というと、どうしても
家族を失った方のいまの気持ちや、まちの復興状況ばかりが
思い起こされるのですが。
いや、当然なんだけどさ。
少しだけ切り口を変えても許されるなら、印象に残ったのはコレ。
わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります
- 作者: ゆるりまい
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2013/02/28
- メディア: 単行本
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先日本屋で見かけたものです。
すごくザックリ言うなら、断捨離系の本。
片付かない家で暮らしていた著者が、震災で
『ため込んでいたあらゆる不要なものが、津波とともに
凶器となって襲い掛かってくる』
という体験をして、(本人曰く)捨てたい病を発症する・・・という
経緯が描かれたコミックエッセイです。
震災って、こんな変化ももたらすんだ・・・と、読んで唖然としました。
傷ついてつらい思いをする人も居れば。
『いつ死ぬか分からない。やりたいことやろう』と吹っ切れて歩き出す人も居れば。
ものへの執着を手放して禅のような生活を手に入れる人も居る。
きっかけは同じ 震災 なんですけどね。
大きくて悲しいことが起きたことは事実だけど、
そこからどう転がるかって人次第なんだなー・・・って。
(そこは不随意なもので、悲しみにくれる人を責めるものではないですが)
ひとの不思議を感じたのです。
・・・でもアレだ、この著者は、本人が病気と称しているように、
どちらかというと強迫観念に近いと思うよ、コレは(汗)。
捨てたいけど踏み切れない人へのショック療法には、いい本かとおもいます、ハイ。