トラウマ解消現物支給
末弟殿のお嫁ちゃんの、トラウマの話。
まだイトコちゃんがお腹にいたころ。
帰省した私は、手土産にかぼちゃシフォンを焼いていきました。
ところが・・・『かぼちゃは足がはやい』とは、よく言ったもので。
常温放置されたかぼちゃシフォンは、翌朝。
食べようと手に取って割ったら、糸を引いた。
アカン。これはアカン。
妊婦のお嫁ちゃんが食中毒なんか起こしたら、お腹のあかちゃんが超キケン。
すみやかに連絡を取り、持ち帰った分を破棄してもらったのです。
この話、当時の日記にも書いてありましたわー。コチラ↓
(■美味のいのちは短くて)
この、『破棄してもらった』のくだり。
実際に末弟殿の家で起きたのは、こんな具合だったそうで。
私が電話をする
↓
連絡を受けた末弟殿が、冷蔵庫からシフォンケーキを取り出す
↓
そこを、運悪くお嫁ちゃんが通りかかる
↓
末弟殿「(事情説明)・・・という訳で、捨てるでー」
↓
ムチャクチャ楽しみにしてた嫁ちゃん、大ショック!
↓
「そんなん、食べてみんと分からへんやん!(涙目)」
↓
言うと同時に、問答無用でシフォンケーキにかぶりつこうとする
↓
間一髪かわす末弟殿
↓
末弟殿(・・・これはダメだ・・・)そのままゴミ箱にin
↓
お嫁ちゃん号泣
↓
前代未聞クラスの大ゲンカ
と、まぁ。
お嫁ちゃんの『美味しいものに対する情熱』を、イヤと言うほど
思い知った一件になったワケなのですが。
(妊娠中で情緒不安定だったのも多少はあると思います)
「もうね・・・あの時は、目の前が真っ暗になって!
何も!よりによって、目の前で捨てなくたって!!
あの時のことが、ホント私・・・トラウマになってて!!」
トラウマまで言う!?
「もー、あの時のことを思い出すだけでも・・・ワナワナと怒りが・・・」
そこまでかよ!
と、いうわけで。
じゅにあのうんどうかいを見に来てくれたお嫁ちゃんに、
かぼちゃのシフォンケーキ
1台まるごと
進呈しました♪
1切れじゃなくて、全部あげるよ。
末弟殿が欲しがったら、あげてもいいし、あげなくてもいいよ。
全部、お嫁ちゃんのだからね。
食べ切れなさそうなら、小分けにして冷凍するのもいいよ。
だから・・・
「あの時のトラウマと、お別れできそう・・・?」
おずおずと問う私に、横顔を見せ。
末弟殿の方を向いて、お嫁ちゃんはニッコリ言ったのです。
「ゆるしてあげます♪」
よかったああああああああああ!!!
運動会の前日、気ぃ張ってる中がんばって焼いた甲斐があったよ!!
今度こそ痛ませちゃならんから、冷蔵庫もがんばってスペース空けたよ!
その笑顔が見れたなら、100%報われたじゃんありがとうございます!!
やだ、何これ私、すっごい良い仕事したんちゃう!?ねえ、ねえ!?
お嫁ちゃん・・・4年越しのシフォンケーキ、存分に食べるがよいさ・・・!!
あれ以降ケンカする度にシフォンケーキの一件持ち出して泣かれる末弟殿は
もっと姉ちゃんに感謝してくれてもいいとおもいますよ?
ほれほれ。かもーん。