わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

さわがにパープル

夏休みの絵日記で、さわがにを紫に塗ったら、母が発狂した。



もう25年ほど前の話になりますかねー?
塗ったのは、私じゃなくて、長男殿。



「違うでしょッ!
 何でッ、どうして紫なんかで塗るのおおぉぉッ!!
 沢がには、赤でしょ!?赤でしょうーー!?


 どーーーしてッ、紫なんかで塗るのおぉッ!?
 紫じゃないでしょうーーーーッ!!!」



そりゃぁもう、えらい剣幕だったのです。
まぁ母上、学校の宿題や何やってのは、きっちりしっかりやりたいタイプだから、
家でのお絵かきならともかく、宿題でやったのが許せなかったんだろうね。
血走った目に涙うっすら浮かべて、頭ごなしに怒鳴ってた。



対する長男殿の見解は、いたってシンプルなもの。



「何で、さわがにやからって、絶対に赤で塗らなアカンねん?
 紫に塗ったって、ええやないか」



たしか当時7〜8歳だったと思うのですが、非常にナチュラルにそう考えていた模様。
あの時もこれ以外の反論はなかったし、最近聞いても同じ答えが返ってきました。
ちなみに長男殿に、色覚異常等はありません。



さて。



【宿題の絵日記で、さわがにを紫で塗るのは、是か非か?】



これ・・・実際のところ、どーなんだろ??
ちょっと真剣に考えてみる。



まず、紫で塗る、意図。
ふざけてやった、というのであれば、アウトかと思います。
しかし上のケースで言えば、長男殿はいたって真面目。
絶対ダメ、と全否定するにはまだ早い・・・と私は思う。



美術、という観点で見れば、紫のさわがに全然オッケー。
見たとおりの色にしか塗っちゃイカンのであれば、
絵画の行きつく先は『いかに写真に近づけるか』になるハズです。
ンな極論あるかいな。ピカソとか全否定やんけな。



ところがこれが、美術ではなく生活科だった場合。
この場合、紫で塗るのは多分アウトです。
生物の授業でスケッチ取るようなものですからね〜。
それこそ、写真に近ければ近いほど良い、ハズ。



さて、小学校の夏休みの宿題で出る、絵日記。
これは、授業で言う何科に相当するのか?



・・・国語、である場合が多いように思います。



図画工作ではない。生活科でもない。
さぁ困った。



となると・・・
担任の先生が許容するか否か、という結論になるかと思われるのです。
う、うーん・・・。



当時の小学校の校長先生みたいに元々美術畑の人間だったら許容するかもだけど、
おふざけ男子は叱ってやらなきゃならんと思ってる先生だったら難しいだろうなぁ。



当時、長男殿の主張は、ただ一点でした。



「どうしてダメなの?」



わたし、この『どうして』に答えることば、持ってないなぁ。






カンガルーを虹色に塗りながら、そんなこと考えた。