わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

黙祷の日

18年が経ちました。黙祷。



新聞の特集コーナーで、一家の中でただ一人生き残ったとある少年が
無事に成人を迎えたとのことで、心中を語っていました。
両親と兄が亡くなり、祖父母に育てられた彼。
さぞ大人びた子どもだったのだろう…と思いきや、
思春期にはちゃんと(?)反抗期もあったとのことで、少々拍子抜け。
や、そこは、ちゃんと甘えられる先があったことに安心すべきか。



家族を亡くしたとき、彼は2歳。
当時であれば、おさなごの身の上を思って胸を痛めたのでしょうが、
今はどうしても違う視点で見てしまいます。



彼を、身体を張って守った、親御さん。
わが子に覆いかぶさり、降り注ぐガレキの雨から、自らの命を賭して
彼を全力で守った、親御さん。
掛け値なしに、アンタ立派だ。尊敬する。




もう2年経てば、被災で両親を喪った『こども』は、いなくなるのだね…。
みんな、ちゃんと、己の足で立って、歩いていく。
痛みを抱えたまま、同じ痛みを抱えた人を支えられる、大人になっていく。



強くあれますように。