17年目の黙祷
1月17日なので、黙祷です。
3月11日があったせいで『復興した町』と言わなければならなくなった、
そんな感覚があります、私の中では。
実際の町は、暮らしは、去年とさほど変わっていないと思うのだけど。
3月11日がなければ、去年同様今年も
『まだまだ頑張っています』
というメッセージを、あの町は発信してたと思うのです。
だけど、3月11日の後では、
『ここまで来れたよ!だから東北も希望を持って!』
と、言わなければならない立場になったような気がして。
あの痛ましい大災害が、再び起きてしまったからこそ、
『復興した』と一見喜ばしい表現が使えるようになった事実に、
なんだかやりきれないものを感じるのです。
もっともっとソフトな例を挙げるとすると…
下の子が生まれたから大人にならざるを得なくなった、子供の悲哀みたいな?
成長のきっかけになるのも確かな反面、
順序云々ではなくケースケースを見なきゃいけないのになぁ…とも思う。
でも。
先(1月17日)だろうが、後(3月11日)だろうが。
喪った人への思いは、ずっとずっと抱えていくのだろうね。