わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

いいタンスの使い方

うちのタンスは、ちょっといい品。



家具屋さんに注文して作ってもらった、ちゃんとしたものだったりします。
本体は桐、がわはクルミで、取っ手も装飾もないシンプルなフォルム。
うちにある家具のなかで、一番高価いんじゃないかな?コレ・・・(汗)。



婚礼家具のたぐいは買ってもらわなかったので、
自分たちで用意したものなのですが・・・正直、張りこみ過ぎた感がないでもない。
ブライダルマネーがびゅんびゅん飛び交い過ぎて、
結構なお値段なのに、必要経費に見えちゃったんですよねー。
そりゃタンスなしでは暮らせないし、良い品は良い品なので、
お支払いが終わった今となっては不満なんか何一つない訳なんですが。
丈夫だし、使いやすいし、見た目もキレイだし。経年劣化もほぼ無い。
95点あげてもいい。残りの5点は・・・分不相応なトコ(苦笑)。



もっとも、このタンス以外は、もっぱら通販とかの家具ですけどね。
いいタンスだからと2人で使っているので、
入りきらない分の衣類は、プラスチックの衣装ケースの中ですけどね。
中に入ってる衣類だって、ユニクロとか独身時代の古服とかですけどね。
・・・ほら、分不相応な気がしてきた(笑)。



そんな、タンス。
日常使っていると、忘れてしまうのですが。
ふと、思い出したのです。良い品だということを。



それなのに・・・使い方が、とても残念なのです。



ギリギリまで衣類を詰め込んでいるので、閉まりにくいんですよねー。
結果、面倒くさくて、いつも半開き。
上にも入りきらないパジャマとかが、雪崩直前まで積んであるし。
二世に触られたくない薬や手芸道具が避難させられていたり。



ふと、タンスを眺めて。
とても申し訳ない気持ちになったのさ。



せめて、閉めよう。ちゃんと閉めよう。
それだけで、本来のデザインを取り戻すはず。
いいものなんだから。職人さんのてづくりなんだから。
まずは閉めよう。それができたら、上のカオスに着手しよう。



ものに恥じない使い方をしなくっちゃ。



このタンスと出会って5年目、改めてそう心に決め、
まずは畳んだ洗濯物を入れ終えた引き出しを、一番奥まで押し込もうと・・・




・・・して、開きっぱなしの下の段に指ひっかけてガッツリ挟んだ。




痛ーーーーい!!しっかり痛ーーーい!!
さすが一級品!しっかりした作りでございますことよ!?(意味不明)



痛めた指をさすりながら、全段きっちり閉まったタンスを眺めて、
あーやっぱカッコええなぁ・・・と涙目でほれぼれしたのでした。
阿呆です。