わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

待望の安定期

今日から、妊娠5ヶ月に突入ーーー!




俗に言う『安定期』ってヤツですよ。ついにキターーーっ!
胎盤が完成して、流産の危険が大分減るのですよ。
これで今までより、もちょっと安心できるのかな…?油断する気は無いですが。



俗に十月十日と言いますから、あと5ヶ月ちょっとで、親になる予定なのですなぁ…。
遠いような、すぐ来るような…。



…と、そんな事を思うのですが、同時に頭をよぎることがある。



前の流産が無ければ、今頃、もう、親だったのですよね。



順調に行けば3月末もしくは4月頭ー…ってな具合だったので、
(正確な出産予定日が出せるトコまでいかなかったので、この辺アバウト)
今頃は、乳飲み子を抱えて丁々発止とやっておったかも知れん訳ですよ。
3時間おきに授乳に起こされて、軽くノイローゼな時期かもな〜?
そう考えると、5ヶ月経つのもすぐなのか、やっぱり遠いのか…結局よぉ分かりませんが。



乳飲み子を抱えている自分を、もうちょっとイロイロ想像してみる。



身の回りは赤ちゃんグッズでいっぱい。
自分はきっと出産で消耗した体力がまだ回復してなくて、へろへろのボロボロ。
溢れかえるオムツ。外食続きでしょんぼりの相方。ぐちゃぐちゃの家。
だけど目尻を下げてすっかりメロメロの、4人の親。



出産の痛みを経験して。
人生初の入院にドキドキして。
名前なんかも考えて、2人で悩んで。



そして…流産の痛みを知らない自分が、その『 i f 』には居る。



そこには、子供は元気にフツーに産めるものだと思う自分が居る。
流産した人の悲しみに、我が事のようにまでは共感できない自分が居る。
子供が欲しい誰かの悩みを、どっかで対岸の火事のように考える自分が居る。



それは…
御 免 だ な ぁ 。



流産してよかったとは、もちろん言いませんが。
無くしたものと引き換えに得たのは、とても大事なものだと思うのです。
あの経験なしに今の自分は居ないと、確信を持って言える。
これは他人への思いやりと不可分な、かけがえの無い痛みなのだと。



顔を見る事はできなかったけど、こんなに大切な気持ちを教えてくれるだなんて、
全く、何たる親孝行…!
まさしく我が子が命を賭して教えてくれた事なのですから、しっかりと
心に刻み付けて今後を生きていくことが、私の務め。



人間、今の際になると今までの人生が走馬灯のように脳裏を駆け巡ると言いますが、
私の走馬灯には、1枚、たった1枚だけ、あの子の事が入っているのだろうなぁと
常々思っているのです。