わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

ちょっとくやしい

たけちよには、お菓子を作るというスキルが、それなりにあります。



できる限り添加物の少ない食べ物を子供に、と願った母上が、
電化店で特売のオーブンを買ってきたのがきっかけでした。
母上の作るケーキはそれなりに美味しく。
(それなりにって言うな)
失敗作もときにはあったのですが、それはそれで悪くなく。
(何せ砂糖が入ってて甘〜い味がしますからねッ!)



そんな日々の中、オーブンが空いている時を見計らって、
粘土のようにコネコネと型抜きクッキーを作っていたのが始まりでした。
楽しいもんねぇ〜型抜きクッキー。作って楽しく、しかも食べれる!(笑)
言うても小学生の作るモンですから、味は知れてるんですけども。



…とまぁここまでは、経験した人も多いでしょう。
定番ですからね〜、型抜きクッキー。



しかしたけちよの場合は、それで終わらず。
中学に入ってより口溶けの良い絞り出しクッキーにシフトし、
高校では受験から逃げたい衝動も手伝って、ケーキから果てはパンまで焼きまくり。
のめり込むと凝る性質なのもあり、味に満足がいかないと
納得するまで同じお菓子にチャレンジし続けたりなぞしておりました。



そこまでやりゃぁ、まぁ、自ら『それなり』と言える腕にはなる訳ですよ。
あくまで『それなり』の域を出ませんけどねー。
下手に安価い袋菓子を買うぐらいなら自分で作るかー…とは思うかな。



にしても。
なーんでそんなにお菓子作りにのめり込んだのかなぁ?



『作るのが、楽しかったから』?



普通はそうなんでしょうが…何だかしっくりいかないんだよねー?
半分正解、っていう表現が正しい気がする。
残り半分が何なのか…ずっと疑問に思ってたんですよー。



それが今日。
TV見ながら袋菓子をむさぼる相方を見てて気が付いた。



…うちの母上ね?
お菓子買ってくれって言ってもまず買ってくれないんだけど、
お菓子の材料買ってくれって言ったら買ってくれる人なの。



ちょっと値が張る材料だって、製菓用の機材だって、ほぼ買ってくれるの。




だーかーらーかーー!?




道理で私に、袋菓子食いながらTV見る習慣無い訳だよ!
袋菓子なんか手に入らない環境に居たんだもん!?
晩ごはんの後で食べていいのって、私が焼いたケーキぐらいだったもん!!



しかも母上、私に台所仕事得意な子に育って欲しかったフシがあるんですよっ。
今だって母上、『たけちよの趣味は紅茶とお菓子作り』って言うモンなぁ…。
決して『TVゲーム』とか『下手なイラスト描くこと』とかは言わないモンなぁー…。
子供としては「自分の願望で曲げてんなやコラ」って思う訳ですけどもだ。



欲しがるものを与えずに、手段を与えて子供が自ら伸びる環境を作る。
これは…まさしく教育の仕方…!!



しかも、私に材料与えときゃー、自ら手間をかけずとも
無添加のお菓子で兄弟3人のオヤツがまかなえる!
子供に自分の希望する方向のスキルを習得させつつ、自らの手間を省く。
母上…何とナイスな…ッ!!こンの策士め!



やられた。
まんまと乗せられた…ッ。
もうすぐ30になるっていうこの年齢まで、全く気付かなかった…!



母上は恐らく意識せずにやってたんだろうと思うんですが、
非常に有効な手段である事を身を持って知ったので
将来的に役に立つといいなぁと、とてもとても思いましたとさ。






余談ですが、K子ちゃんは未だに小学生の頃一緒に食べた
あのコネコネでガチガチのクッキーが大好きらしく、
また作って欲しいとよく頼まれます…。
技術力のカケラもないあの味を…今の私が同じような作り方で再現……
…スイマセンがプライドが猛烈に拒否反応起こしてるから正直カンベン。