あかいじてんしゃ

ねんがんの　じてんしゃを　てにいれたぞ！

ころされないようにちゅうい。

ついに、新居に自転車を買いましたよー。
これでようやく『徒歩』以外の外出手段ができました。

車は基本的に相方が通勤に使ってますし、確かに歩くの苦じゃない性質だけど、
スーパーまで２０分歩いて食材の買出しは如何せん辛かったんだよ。
行きは良くても帰りが。

思えば、自転車。

最初に手に入れた自転車は、近所のおねえちゃんのお下がりでした。
ピンクだったのがどーーーーしても嫌で、親父にスプレーで塗り変えてもらったっけ。
これがまたビミョーなパールホワイトで。
好きな色じゃなかったんですが、ピンクよりは１００倍マシ、と
心の中で折り合いをつけたんだよなー。
重くてゴツ目で、ちっともかっこよくなかった自転車。

次の自転車は小６のとき。
実用一点張りで選んだよな〜。
坂のてっぺんに住んでたので、ハンドルはＩ字一択。
服装を選ばないということで、黒いつや消しをセレクト。
３段切り替えに、鍵が前後の２つ。
でも、やっぱ買ってもらったって事もあって、すげー気に入ってた。

そのまま高校の通学で使い倒して、働くようになってからは転勤にも持ってって、
十数年乗ってたんだけど、残念ながら去年パクられちゃった。

なので、２７年生きてきて、自転車買うのって２回目なんですよねー、まだ。
だから、たけちよさんには野望がある。

次自転車買うなら、カッコイイヤツが欲しい。

曲線を取り入れたフレーム。
ピカピカの鋲が止まった茶色いサドル。
鮮やかな色使い。

…そーいう自転車に憧れがあるのですよ。
ホラ、子供の頃買えなかったお菓子とか、大人になってから無性に
買っちゃったりとかするでしょ？そーいう動機。

言ってしまえばまぁ、物欲ですね。ぶっちゃけ。
お菓子と違ってひょいとは買えませんし、ついにこの機会が巡ってきたか！って感じ。

だので、近くの自転車屋さんに行って、外見重視で自転車物色した訳なのですよー。

しかしこれがまた、自転車屋のおっちゃんがエエ人で。

実用的な自転車を地味に推してくださる。（＝〜＝；）

いや、わかってるんですよ？結局実用的なトコに落ち着くってのは。
軽くて丈夫だし。チェーンカバーもちゃんと全面覆ってるし。カゴも使いやすそうだよ。
鍵かけたらハンドルもロックするんだー、盗難防止にいいよねー？
そうそう、デザイン重視のヤツは目を引くからパクられ易いしねー。

・・・で　も　乗　り　た　い　ん　だ　よ　ぅ　。　（；　；）

そんな私の心中を知ってか知らずか、実際に乗ってごらん、と言ってくださいました。
その時点で、二択。
カッコイイのと、実用的なのと。どっちも乗って比べてみることにしました。

カッコイイの。
漕いでて楽しいです。なかなか良い気分。
ハンドル広めでゆったり乗れます。
車輪同士の間隔も若干広いみたいで、安定感があります。
スタンド変えてもらって（三角のが好きなのです）荷台も付けるからデザイン多少変わるけど
私的には問題ナシ。
でも、漕いだときの感触がちょっと荒いかな〜。何かチリチリ言うの。

実用的なの。
漕いだときの感触が良いです。とても滑らか。さすがって感じ。
ハンドルの幅が狭目でちょっと脇が窮屈ですが、すれ違いとか考えると
これぐらいがベターなんだろうなぁ。
ペダルを支えるシャフトが若干短いのか、足のストロークが小さくてせこせこした感じがします。

サドルの高さ変えたりハンドルの角度変えてもらったりしながら
試乗すること４５分。
その間に、おっちゃんの息子らしき店員さんからも実用的な方を薦められたりしつつ…
真剣に悩みましたって。こんなに悩むとは思わなかった。

で、真剣に悩んだ結果を、悩む私をずっと黙って見てた相方に告げたわけです。

「カッコイイ方、買う。

　今買わないと、次買う機会ないもん。

　これパクられたり壊れたりしたら、次は思う存分実用的な自転車乗り倒す。
　今実用的な方買ったら、次って、もうカッコイイ自転車買える年齢じゃないもん。ね？」

そしたら、相方が言う訳です。

「お前、アホか」

〜１０分後〜

そこには、実用的な自転車を買って帰るたけちよと相方の姿がありましたとさ。
（悩んだのなんだったんだよ）

たけちよはちょっと泣いてたとか泣いてなかったとかいう話ですよ（うわぁ）。

…でも色だけは希望を譲らなかったので、明日になればお気に入りの自転車になってる
ウキウキしながら乗り回していることでしょう。

わたぼこ、わたぼこ。