わたぼこりの地図

実家に帰ったついでに、市役所で転出届を発行してもらいました。

本人確認で免許書出したんですが、そのとき、

（ぁ、免許書も住所変更しなきゃ…）

と。いきあたりばったりもいいところだ。

時間にもまだ余裕があったので、その足で歩いて警察署に向かいました。

２７年住み慣れた市ですから、警察署への行き方はもちろんわかります。

『【交差点Ａ】から【交差点Ｆ】に向かって【まっすぐ】行けば、【そのうち着く】』

…驚かれる方も多いのでしょうね…（遠い目）。
しかし、方向音痴の脳内地図なんぞ、こんなモノなんですよ実際。
途中の目印とか大体の距離とかいう情報は、基本的にありません。
もちろんこの行き方で着く目的地が複数あることや、その目的地同士の位置関係が
解らないなんてことは、いまさら言うまでもないと思います。

因みに、【交差点Ａ】から【交差点Ｆ】までの距離は、今地図で確認したら
１．２ｋｍぐらいでした。

という訳で、一路市役所より【交差点Ａ】に向かうたけちよ。
しかし、まっすぐ【交差点Ａ】に出るための横断歩道の信号が赤だったので、
歩みを止めたくなかった私は青信号を渡り歩いて途中の【交差点Ｃ】に出ました。
そのまま【交差点Ｆ】に向かって、ひたすらまっすぐ。

てくてく。
てくてく。

歩くと意外と遠いモンです。
以前歩いたときは割と近かったと思ったんですが…でも、体感時間って結構
アテにならなかったりするし。
目的地に着くまでは遠く感じたのに、引き返すときはやけに近く感じるなんて、
よくあることです。

おかしいなぁ…。
ないなぁ…。

そのまま【交差点Ｄ】を通り過ぎ、更に歩くこと１０分。

ない、なぁ…着かない…。

終着駅の【交差点Ｆ】の一歩手前、【交差点Ｅ】に着いてようやく気づいた。

警察署、ない。

あの向こうに見えてる【交差点Ｆ】までには、警察署、ない。

道、間違えた。

もしくは、警察署がなくなった。

（※ここまできてまだこっちの可能性も考えてるところに注目）

アルファベットのつけ方からもう皆さんお分かりだと思うんですが、
警察署は【交差点Ａ】と【交差点Ｃ】の間、【Ｂ地点】にありました…。
【交差点Ｃ】まで戻ったら、ものの３分で着きましたよ。

「あのー、引越ししたので免許書の住所を変更したいんですけど…」

「どちらへお引越しされたんですか？」

「ぇと、ココからＨ市に…」

「ああ、すみません…

　免許書の住所変更は、転出先の市の警察署でになるんですよ…
　ですからここではなく、Ｈ市の警察署で手続きをしてください」

ＯＨ！　ざっつ・無　駄　足！！！

ものの見事に時間のムダ以外の何者でもありませんでした。