そこはかとない罪悪感
そこそこ広いけど、歩道をつけるには足りない、一方通行。
そんな道を、ベビーカー押して二世連れて、歩いていました。
歩道が無いので、歩いているのは当然、車道。
対向車が来るときは、正直怖いです。交通量も多いです。
私一人なら何でもないのですが、何せ子連れ、ベビーカー付なので、
対向車を見かけたら早めに道の端ギリギリに避け、じっとしています。
車の方も分かっていて、きっちりと大幅に避けてくれます。
すれ違う時には、車0.8台分ぐらい離れててくれるよ。助かる。
そんな道ですが、バスも通ります。
バスは、バス停に留まります。
バス停は、バスの進行方向に対して、左側に存在します。
つまり、一方通行を逆の方向に歩いていると、バス停付近でバスが寄ってくるのです。
バスは道の端ギリギリに止まり、客を乗降させます。
その間を通り抜けるのは不可能。
バスとすれ違うには、バスより車道側にはみ出すしかありません。
そんな感じで、バスとすれ違いかけていたときのこと。
バス以外の対向車はナシ。でもいつ来るか分かりません。
できることなら、早く抜き終わってしまいたい。
一方バスの方も、客の乗降が終わろうとしています。
終わればバスは出ますので、こんなところに私がいると邪魔になる。
ここは、走った方がいい。
たけちよの脳内会議は、満場一致で採決を下しました。
「二世ゴメンよー、ちょい急いで!」
二世を促し、ベビーカーをガラガラ鳴らして、バスの横を走り過ぎようとしたのです。
乗降の終わったバスは、プシューッ、と音を立ててドアを閉め。
・・・再びプシューッという音と共に、ドアを開けました。
私 の た め に 。
ちッ、違うんだーーー!
乗りたいんじゃないんだっ、乗りたくて走ったワケじゃないんだっっっ。
ごっ、ゴメン、ゴメンて!勘違いさせるようなことしてーーーっ(汗)。
それ以来そのバス停の傍を通るたびに思い出して申し訳なくなるのですが、
どうすれば正解だったのかいまだに分からない。