男社会に女が入ってくるな、な話

男女雇用機会均等法とかの話題になると、かなりの確率で耳にする意見。

『男社会に女が入ってくるな。ややこしくなる』

これ…一定の理があると思ってたんですよねー。

そもそも男と女とでは、考え方にずいぶんと差異がありますし。
男はタテ社会、女はヨコ社会…なんて、俗に言われている訳で。
上下関係をビシッ！と決められた方が動きやすい男と、
上から目線を嫌い横並びと共感で集団を構成する女。
なるほど、相容れないのかも知れん。個人的には悔しく思うけれども。

欧米ではどうだとか言われても、日本人固有の考え方ってありますからねー。
『男は仕事、女は家庭』だなんて全ーーーく思わない性質ですけども、
仮に、男女ともに居心地が悪くなるだけなのだとしたら、そこは一考すべきかと。
女性上司の元で煮え切らない思いをする男性部下、なんて話も聞きますし。

私は、男性ではないので。
『男はこうなんだ！』と言われれば、素直に信じるより他ないワケで。
やっぱ上下関係ビシッ！としてる方がいいのかなー、共感とか一切不要なんかなー、
男社会と女社会は分かれてる方がいいのかなー…なんて、常々思っておったのですよ。

で、今日ふと思った。

じゃぁ自分は女性だけの集団が居心地いいか？って言われたら、
残念ながら『真っ平御免』なんだよなー、って。

ん？あれれ？？
男社会と女社会は、分かれてる方がみんなのため…ってワケでもないのか？
実際自分がそうだもんなー？女子高とか最初っから選択肢になかったモンなー？
男女混合が居心地いい派、ってのも一定数いるんじゃないの？男女問わず。

と、いうことは。

『男社会に女が入ってくるな。ややこしくなる』

っていうのは、

　×　男性全員の意見
　○　男だけの社会が居心地よくて、かつそこで評価される、一部の男性の意見

なワケだ。

逆に考えると…女性の社会進出が一般的じゃなかった時代には、

従来の男だけのタテ社会じゃ、居心地悪くて、実力も発揮できなくて
涙を呑んでドロップアウトしていった、男女混合が居心地いい派の男性

も一定数いた、ってコトだよね…？？

…ふむ…

女性の社会進出は、労働環境の多様性につながるから、アリなんじゃないの？

本日おもむろに、考え方が変わりました、私。
まー、その『多様な労働環境』を『選べる』状態じゃなきゃー意味ないんやけどもさ（汗）。

『団塊ルールの社会にゆとりが入ってくるな。ややこしくなる』

ぐらいの、詮無き主張のように聞こえてまいりましたよ、今となっては（苦笑）。
時代の流れだからねー。絶対悪みたいに扱うのは、そりゃー行き過ぎだぁ。
不可侵領域が存在するぐらいは構わないけど、すべての領域から新参を追い出そうとするのは
新しいことに一切対応したくないオッサンのわがままみたいに見えて笑えるぜ。