だいたいあってね?
トリニティ ジルオール ゼロ。
- 出版社/メーカー: コーエー
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: Video Game
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結構前に出たゲームなんですが、相方さんが買ってまいりました。
中世ヨーロッパ的なけだるい雰囲気の、剣と魔法の無双系ゲームです。
私は相方のプレイを横からたまに見るだけなので
細かい仕様は分からないものの、分からないなりに気になった話。
ほんのりネタバレを含むので、お厭な方はご注意ですよ。
3人パーティの中での紅一点、シレーネ。
エルフとヴァンパイアを合わせたような妖艶な雰囲気の持ち主ですが、
彼女には悲しいイベントがあります。
…
ひとりパーティを抜け出して、どこかとへ向かう彼女。
残る2人が追いかけると…そこには巨大な魔物の姿がありました。
『両親は殺され、妹は実験の材料にされた。
この魔物は…私の妹よ』
魔物と化し苦しむ妹に、シレーネは自ら引導を渡すといいます。
妹殺しの罪をひとりで背負わせまいと、共に闘う2人。
戦いを終えたシレーネの耳には…
ありがとう、という妹の声が聞こえた気がしたのでした。
…
とまあ、そんな感じの話。
なんですが。
このシーン、通常モードで進行します。
…ぶっちゃけ、いいシーンでしょ?美人姉妹の、悲しい別れのシーン。
3人しかいない仲間の、背景に切り込むシーンでもあります。
それなのに、特にムービーも無く、止め絵を差し込むでもなく、
他のイベントと同様にフェイスイラストとテキストで淡々と進行するんですよ。
何ちゅーか、無欲と言うか、硬派と言うか。
でもまぁ、そういうゲームなんだろうね、コレは。
昨今のゲームなら、ここで多少ユーザーの期待に応えても
良さそうなものですが、そこで媚びない。
それも含めて『雰囲気作り』なのかも知れません。
作品を大切にするその姿勢に敬服しつつ。
俗っぽさに起因する、ほんの少しの物足りなさも感じつつ。
そのイベントは終わっていったのです。
暗転明けて、次のシーン。
いかにも黒幕っぽい人物と、その配下っぽいオッサンとの
荘厳なムービーシーンが。
「あほかぁぁぁぁ!!
オッサンのムービーなんか、どうでもええわぁぁ!!
そこはねーちゃんだろがぁぁ!
べっぴんの!ねーちゃんと!妹を!
ムービーで見せんかいぃぃぃぃ!!」
思わず叫んだら相方がヘンな顔でこっち見た。