わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

致命的に真逆

脳梗塞のせいだということは分かってるので、腹は立たないのだけども。




こないだ実家に帰った時の話。
法事がメインだったので、山間にあるお寺まで車で行きました。



で、このお寺の駐車場。
区画の区切りラインも車止めも何もない、
ただ土地をアスファルトで固めただけの駐車場だったのですよ。
周囲はフェンスと石垣。



前回来た時は、他の檀家さんと入れ違いだったのか車がたくさんあって、
かなり詰め詰めで車を停めた覚えがあります。
今回もそうなのかは分かりませんが、とりあえず詰め気味に停めた方が
無難であることは確か。
余裕をもって停められるならラクなのですが、大きい車ではないですし、
ちょっと頑張ってギリギリまで下がることにしました。
後ろは石垣。危険度7ぐらいですな(笑)。



まずは余裕を持った位置に一度停めまして。
人と荷物を下ろしてから、再び後ろに下がり始めます。
…と、



「オーライ!オーライ!」



遠くの方から、親父殿が声を張り上げているのが聞こえる。
あー、横から見てくれてんのね。別に大丈夫なんだけど…。
ん、まぁ、誘導してくれてんなら、無視するのもアレですし、
あんだけ声張り上げてくれてんだから甘えとくかー、という気分に。
とりあえず、タイヤ1周分ぐらい下がります。



「オーライ!オーライ!」



ほぉ、まだ下がれるのね。
ひとりなら一度降りて見てみるトコだけど。
まぁ信じるか。



「オーライ!オーライ!」



…え、まだイケんの?ホントに…?
チラリと親父に目を向けますが、ウンウンとうなづいています。
これはよっぽどギリギリに付けさせたいのかも知れん。
行きすぎないように、いつでも止まれる速度で下がり始めたところ。



チリチリペキ…(車の塗装が割れる音)



「!!?」




瞬間、ブレーキ踏み抜きましたとも。
当たってるじゃん!今の音、絶対当たってるって!?
どういうこと!?『オーライ』って言ったじゃん親父!?
誘導してて当てさせちゃうって、一番やっちゃダメだと思うの!
そりゃーハンドル握ってる以上最終的な責任は私にあるし
イマイチ大丈夫とも思えなかったから速度はMAX抑えてあるし
大した被害じゃないとは思うけど…でもダメじゃん!
っていうかこの車、私のじゃないんですけど。相方のなんですけど。
うわーどうしよう相方になんて言おう〜ッ!
(ここまで0.2秒)



そんな、困惑と非難の入り混じった心境の私に、
親父殿は遠くから声を張り上げて言ったのです。








「…ッ、だからもうええって言ったやないか!」








( ゚д゚)




えーーーーーッ!?(滝汗)


ないわーーーーー!!





「言ってない!言ってないよ親父!
 もうええって時は『オーライ』じゃなくて、『ストップ』!


 『オーライ』言われたら下がりますって!!」



ってツッコんだら気付いてくれましたけどね、親父。
やっぱそーか。『もう止まってOK』=『オーライ』になっちまったか。



脳梗塞やって以降、


「最近、脳が何かおかしくてなー…。
 何か聞かれたとき、自信満々に答えておいて、5分ほど経ってから
 『あれ?さっきの違うだろ…』って事ばっかりでなー…」


ってしきりに言ってるから、そんなこっちゃろーとは思ったけど。



でもアレだ、
人の誘導に従った結果、車にキズ作ったあげく
誘導した本人から開口一番怒鳴られる私の気持ちにもなってくれ(涙)。





相方が、車に着いたキズを、さして気にしてない体で許してくれたのが
救いでゴザイマシタ。ゴメンネ…。