「コレさー…ねぇ?」
相方に見せつつ、つぶやいてみたのです。
「…諦めなさいな」
「でっ、でもっ、ホラッ、合わせのトコで調節できるし多少っ?」
「ムリです。もう小さいです」
「うぅっ…やっぱり…?」
「二世クンは、もう大きくなったんです。
良かったねぇ。…諦めようね?」
「…せっかく作ったのになー?」
「諦めなさいって」
「…………ちぇー。
ま、確かにそのつもりで、アイロンあてたんだけどさ」
残念な感じの会話内容なのに、どことなくうれしそうに会話する我々。
去年作ったじんべいは、次の出番まで丁重にしまわれることになったのでした。