そんな事も考えるんです

今朝。

グッスリ熟睡できたらしく、スッキリと大の字で目覚める。
身体が軽い。どこも痛くない。至極快適。
おぉ、こんな感覚久しぶりだー。

どのぐらいの久しぶりかっていうと、妊娠以来初めて、ぐらいの久しぶり。

…そう。
この感覚、まるで…

…自分ひとりの身体の時みたいなんだ…。

胎動が分かるようになってからというもの、始終モゾモゾ動く感覚があるので
どうしても多少眠りは浅くなるんですよ。
お腹の違和感が気になって身体を折るから、必然的に横向きで寝ることになるし。
お腹の重みもあって、そうそう大の字では寝られない。

…なのに…？
にわかに心配になってくる。

思わず鏡の前で、お腹のふくらみを確認。
うんうん、ちゃんとあるよなぁ〜？

出血・破水がないかどうか確認。
んー、特に見当たらない。

「オハヨー、今日も元気か〜い？」

お腹をさわりながら話し掛けてみるけど、返答はない。

「ね〜…お返事してくれたら安心なんだけどな〜？」

やっぱり、反応はない。ピクリとも動かない。

…どんどん、想像が悪い方に傾いてくる。
目覚めが快適過ぎた事実が、余計に不安を煽る。

とはいえ、目覚めてから１０分やそこら胎動がないぐらいで病院に行く訳にもいかず。
胎児は２０分サイクルで寝たり起きたりしてるので、単に今寝てるだけかも。
前だって救急かかった揚句、病院で元気に動い始めた訳だしさー？

でも…何かヤバいんだったら、一刻も早く病院行かなきゃだし…。
そーいやここ半日ほど、逆子の時みたいな“尿道蹴られてる感”あって
痛かったよなぁ…もしかして、出てこようとしてたんだったら…。

「ね〜ね〜、返事してよー…。起きてよぅ……」

スッキリ充実した身体を持て余しつつ、切羽詰まった気分で横になる。
お返事を見逃さないように、手はピッタリお腹につけたまま。
待つより他ない以上気を紛らすべしと、普段見ないＴＶも点けましたよ。
まだかなー…胎動まだかなー…頼むよー……。

…３０分ぐらい経った後、ようやくハッキリとした胎動が。

よっ、良かったよ〜〜…（ヘナヘナ）。
良かったー、やっぱりただの心配し過ぎだったぁ〜。
んも〜、怖かったよ〜っ。心配したじゃんっ！

口元がニマニマするのを自覚しつつ、すっかり糸が切れてしまったようで、

気がついたら相方が帰ってきていました。
辺り真っ暗。おぉ、スゴイ寝てた…。

「ただいまー。ゴハンは？」

「…あのねー…胎動なくて心配したけど、大丈夫だった…」

「…うん。で、ゴハンは…？」

…まぁそう言うな。今ホッとしてるトコなんだよ私は（ぇー）。

動いてたら寝苦しいっつって動かなきゃ心配とは、我ながら理不尽なモンです。