本当の意味での解決って、無いのかもしれないけど。

新聞の片隅に、とある事件の解決が報じられておりました。

何でも、７年前の強盗殺人事件の犯人が捕まったらしい。
捕まった、というのは語弊があるのだけど、別件で服役中の人物のＤＮＡが
その事件の遺留品のものと一致した、という話。
実際は、これから調査が進んで犯人だと確定（したりしなかったり）するのだろうから、
事件の解決、という表現の方にも語弊があるんだけど。

７年も前の事件が解決に向かったのか〜。よかったよかった。
ＤＮＡ鑑定はすごいなぁー。技術の進歩バンザイだよなぁー。
遺族の方も、やっと少し落ち着けるのだろうなぁー。

言うても２１世紀のこの世の中、そんなに取り立てて珍しい話でもなく。
至極月並みな感想と共に、次の記事へと進もうとしたのだけど。

…何か……ひっかかる………？

妙に気になったので、もう一度同じ記事をじっくり読んでみたのです。

７年前。
…私が２２歳のとき、か。

強盗殺人。

被害者の名前。業種。

事件のあった場所。

…これ…

…知人のばあさまが殺された、あの事件か……？

今はもう連絡を取れる相手では無いので確かめられないのですが、
十中八九、あの事件。
事件があった当初だって、その知人のケアに当たれるような立場には無く
何もしてあげられなかったのですが…ずっと、気にはなっていたんだ。

そうか…やっとか……。

つい１分ほど前に何気なく『遺族の方も云々…』なんて考えてましたが、
その遺族が知った顔だった事実に、ため息。
７年間かー…長いよなぁ…。
７年って事は、去年の７回忌を、犯人の手がかりナシで迎えてるって事だよなぁ…。
７年経ってようやく、知人と知人の家族にとってのこの事件の一区切りを
迎えることができた、って事なんだよなぁ…。

何と言いますか。
警察の方々に、お礼を言いたい気持ちでいっぱいです。
私が何か関われた訳では無いけれども…この報せを聞いて少し安堵した者が
ここにも居る、という事が、伝わると嬉しいなと思っています。