その名は勘右衛門
引き続き、33回忌の会食での話。
うちの兄弟の長男の名前は、K太郎。
複数ある名前候補の中から某寺に選んでもらった結果こうなったそうなのですが、
本人はちょっくらお気に召さないそうでゴザイマス。
『太郎』の部分が、古臭いと言うか、ベタと言うか…ちうのがその理由らしい。
まーその気持ちは解らんでもないケドなー…(苦笑)。
因みにK太郎は、うちの13代目に当たるのだそうです。
別に名門の家とかでも何でもないんですけども、まぁとにかく、数えていくと13代目。
12代目である親父の名前が、Y夫。
11代目である親父の親父、今回供養されているじいさまの名前が、F次郎。
10代目であるその更に親父、ひいじいさまの名前が、熊太郎。
9代目であるその更に親父、ひいひいじいさまの名前が…
勘右衛門。
スゲェ!いきなし時代を感じる名前が出てきたーー!!
これ数年前に、何かの理由で戸籍謄本を取り寄せた際に発覚したのですよね〜。
昔の手書きの台帳を画像取り込みで保存したらしきものに、
『○○年○月○日 勘右衛門 家督相続』
って書いてあったんだよ。家督相続て!!
衝撃的な事実にその時、家族一同大興奮だったのです。
とまぁ、伯母たちでさえ知らなさそうな事実を、せっかくなので会食の最中
話のネタとして母上が提供したのですよ。ウケ狙いで(笑)。
…したらば。
確かに伯母たちは、勘右衛門という名前は知らなかった。
しかし、長女である伯母は、違う事実を知っていた。
「あぁー、おじいちゃん(=熊太郎)以前は、代々ずっとその名前だったらしいよ〜?」
なんとォ!?
「代々の勘右衛門?が、身体が弱かったから、強くなるように
おじいちゃんには『熊』太郎って名づけたんだって、昔聞いたわ〜」
…と、いう事は…
(SE:ドドドドドドドドドドドド…)
世が世なら、K太郎…君の名前は勘右衛門!!!(爆笑)
おめー、勘右衛門だぞ勘右衛門!?
『太郎』が古臭いとかいうレベルじゃねーぞ!?『右衛門』だぞ『右衛門』!!
良かったね…お前、K太郎で…本当に良かったね……!(嘘泣き)
代々の勘右衛門が身体弱くて、本当に助かったね…そーでなきゃ今の法律に従ったとしても
親父かお前のどっちかは勘右衛門で、首尾よくお前が勘右衛門で無かったとしても
きっと勘左衛門とかそーいう名前だったに違いないよ…良かったね、ヨカッタネ…!
…もの凄くしょんぼりした本人をよそに、親戚中で大盛り上がりした、この日。
まだ彼女すら居ないK太郎の
息子の名前が、決定したのでした。