掃除の心得
最近、安静にしすぎて、昼夜逆転ぎみの生活を送っております。
夜寝つけなくて、朝日の眩しさに耐えつつ眠りに落ちるのが朝の7時ごろ。
スッキリ目が覚めるのが14〜15時。
何かお腹に入れて身体を起こして、ちょっと家事やったらすぐに晩ごはん。
でもって夜中に寝ようとして、寝つけなくてムダにゴロゴロ過ごす。
これはよくない。お薬も飲めないし。
だので今日は、全力でお掃除することにしました。
これなら今晩は寝られるだろー。体力も落ちてる事だし ^^;
…ところで、掃除ですが。
たけちよは、お掃除が苦手です。
確かに好きでもないけど、どっちかというと『苦手』。
ちょこちょここまめに掃除、というのができないので、大抵
限界ちょっと手前ぐらいにまとめてやる訳なんですが…
そこで、今までの分まとめて、完璧に掃除しようとしてしまうんですよ。
今ココでキレイにしないと一生このままだ!ぐらいの勢いで。
そんで、 途 中 で 挫 折 。
アホです。
残るのは、掃除の終わった場所と、掃除を途中で挫折した場所と、
広大な手付かずの場所なのです。
満遍なくテキトーにキレイにする、という頭が無いのです。
『苦手』というか、『下手』というか…。
すぐ一箇所に固執しちゃう、悪いクセが出るんですね〜。
働くようになって、掃除ひとつとっても時間を区切られるようになって、
初めて『苦手』だと知りました。
(というか、他の人はここまで必死に掃除しないって、知らなかった…)
更に仕事のおかげで、まだしも『上手』なやり方が解るようになり、
自分のクセを克服するために必要な【言葉】も、見つかりました。
その【言葉】。
掃除に熱が入ると、必ず思い出すのです…。
それは、ホテルで働いていた時のこと。
「どうや〜?掃除終わった〜?」
掃除を任されていたたけちよに、そのとき担当だった上司の人が、
近づきながら確認にやってきました。
時間的にも掃除は終わってて良い頃合、掃除が終われば当然他の作業が
待っている訳で。
もちろん上手にパパッと済ませて次の仕事を早くもらいに行った方が
自分の評価も上がるんですが、掃除が苦手なたけちよにそれはできず、
いっつも後手後手でした。
「いや、あらかた終わったんですが…ここの汚れだけ取れなくて…」
「ん、どれ……あぁ、ホンマやなぁ」
確認した上司は、一呼吸置いてこう言ったのです。
ちょっと遠くを見ながら。
「…あのなぁ、綿りん」 (※ 苗字を取ってこんな感じで呼ばれてたのです)
「…はい。」
「取れへん汚れはー…」
「…はい。
取れない汚れは…?」
「 模 様 や 。 」
ぶッ!?
「えっ、ちょっ…模様っt…えぇッ?」
「よく考えてみろ〜?
汚れっつーのは、そこから他に付くから、キレイにせんとイカン訳や。
こすっても取れへんっつー事は、他には付かへんって事や。解るか?
だから、取れへん汚れは、模様や」
ちょっ、そんなバカな…なんつー居直りっっ……
…でも確かにもう時間がー…
キレイにしなきゃ…でも、頑張ってもできな…えっと…
「…
…そうですよね〜? (何)
『取れない汚れは、模様』。
そうだそうだ、その通りッ。うんうんっ♪
「おうっ、そうや綿りんッ。
よぅし…これにて掃除、終了ッ!」
理屈に多少強い分、へ理屈にめっちゃ弱い私。
その時からたけちよは、掃除を程ほどで終わらせられるようになったのです。
何てステキな言葉…汚れを取りたいけど取れないというジレンマを解消させるのに
これほどしっくりくる言葉は他にないよ…!
そう…『取れない汚れは、模様』!
だから絶望しなくても、そのままにしておいても大丈夫なのさ…!!
それからというもの、ムキになって掃除してる人に同じ言葉をかけているんですが、
賛同してくれる人は、まだいません。