わたぼこ堂雑記帳

「お前のはのーみそはわたぼこりか!」 う~ん、さもありなん…そんなたけちよの日記。あなたのお役に立ちません。

発作発動

頼む!!
誰か、私に…


恋愛話を聞かせてくれえぇ……!!



この時期になると決まって発作が起きるのですよ(笑)。



成就した恋愛じゃなくて、するかしないかのまま終わった、
もしくは状況的に成し得なかった恋愛話だとグッジョブ。
ついで言うと、応えられなかった恋愛の話だとブラボー。
現在進行形でも、ン十年前の思い出でも、秘密厳守シマス。
ドキドキとか、ジリジリとか、ユラユラとか、ホロニガとか、
己の心臓が胸部に在ることを痛感、そして悔恨するような
恋愛話を、誰か…誰か……!!





日が昇ってから後悔するであろうこっ恥ずかしい呟きは
とりあえず隠しておく。
解ってるなら書かないという選択肢も尤もなのだが
春の夜だから歯止めが利かないのですよ。






愛するのと愛されるのどちらが良い?という質問は
このテの話につきものなのだけれども。



世間的には、愛されるより愛するほうが美しい、みたいな
価値観が蔓延っていたり。
恋に恋する輩は己の投影対象が愛される創作物に
身悶えたりするのだけれど。



結局は、ないものねだりに落ち着くような気がするんだよね。



恋の病に浮かされ暴走することが多ければ、愛されたいと答えるだろうし。
狂うほどの熱を上げたことのない者は、愛したいと答えるのだろう。



私はといえば、暴走の挙句破滅するクチだった訳で。



考えてみれば、相手に見切りを付けなかった恋愛というのは
現在進行形の件ただ一つしか無く。
成就しようとしなかろうと、自分が浮かされた熱には、全て、
自分でケリをつけてきた(内的・外的の区別はあれど)。



故に、思い返して甘い気分になることは、ない。



甘く感じるのは、受け止められなかった想い。



いつまでも心に残って、今日みたいな夜にふわりと浮かび上がってくる。
空気と匂いが蘇り、耳に声が届いて、胸を甘く疼かせる。



今どうしているのかな。次はどんな人を好きになったのかな。
あの時…結局破滅した想いを私がもう少し早く終わらせられていれば、
お互いもっと笑顔が、もっと会話があったのだろうな。
そもそも気づかなかったもんな。言ってくれた意味解んなかったもんな。
馬鹿だったよなぁ。
今逢ったら、どんな眼差しを向けてくれるんだろう。



ありえないからこそifは美しくて。



映画や小説の主人公に向けられたものではない、
誰かの恋愛を追体験している訳ではない、
ここに居る、唯一、私自身に向けられた好意の



甘い残滓は、心地よい疼きのまま、ずっと私だけのもの。













…でも、さぁ。(こっから素)



当時は、無い方がいいって思ってたよなぁ、こんな感情。



甘さに惹かれるけれども、その実苦しいばっかりで。
他の事何も手に付かないし。
手に入らなければ苦しいし、手に入っても、足りないと感じる。
無い方がいいって思ってた。安定が欲しいと思ってた。



空を飛ぶのは気持ち良いけど、いつ落下するか解らない。
地面に足をつけたい、って思ってた。



今は、さ。あるんだよ。安定が。
甘さや疼きは、違うものへと変質したけど。
紛れも無く心から欲した、安定が。



今の私は、ようやく着地できた私は、
地面に足をつけたまま、飛べた頃を思い出して
空へと手を伸ばしているんだ。



二度と飛ばないって、自分で決めたのにね。



でも、だから。
空を飛ぶあなたの話が聞きたいんだ。
予定調和の無い、あなたの心一つでどうにでもなる、話が。