六気筒の事かな?(それ原付じゃない)
「そこのロッキ、止まりなさい!」
家に帰る直前、車道で信号待ちをしていたパトカーから突然
お叱りのマイクが飛びました。
辺りを見回すと、原付が橋を渡っているところ。
状況を説明すると、その橋は幅約2mの石造り。
『車道から一段高い歩道』と『未舗装の緑地』の間に流れる川を渡る橋なので、
どー考えても歩行者向け=原付で渡っちゃアウトです。
「そこのロッキ、止まりなさい!」
再度警告が飛んでいる間に、ロッキ(?)はチラリとそちらを振り返り、
何事もなかったように緑地へと消えていきました。
シカトする腹ね〜。
…あ、パトカーから人出てきた。走って追いかけてる(笑)。
『ありゃ〜あかんやろ普通…』
というたけちよの独り言が、口をついて出るより、一瞬早く。
目の前の、幼稚園ぐらいの女の子の手を引いたお母さんが
「あれはフツー(原付)通るでしょ〜」
えぇええぇぇぇえぇぇぇえ!?
ちょっとお母さん!認識甘くないですか!?
子供連れでしょ!?ンな事でいいんですかぃ!?
お母さんがンな事言ったら、小さな娘さんも良いと思っちゃうじゃん!
確かにお母さん原付運転する人には見えないけど(←完ッ璧に偏見です)…
ダメだってアレは!!絶対アウトだって!!
実に衝撃的で。
だからって即反論する訳にもいかず(見知らぬ通行人相手だし)。
家に帰ってからも暫くモンモンとしてたんですが。
…ふと、認識が甘いのは私のほうじゃないか? と。
子供の親からすれば、
【本来原付で通ってはいけない橋】
という認識より、
【狭いけれど原付の通る、危険な橋】
という認識のほうが、正しいんですよね。
子供を近づけさせまいとする発想だから。
前者の考え方から導き出されるのは、
『原付でここを通るとキップ切られる』
『見つかるとヤバい』
という、運転者本位の考え方。
対して後者から導き出されるのは、
『(通って良いかどうかは別として)狭くて原付が通る、危険な橋』
『ここで事故に遭うと、ひき逃げになる可能性が高い』
『できるだけ子供に通らせないようにした方が良い場所』
という、現実に即して子供を守ることの出来る考え方な訳です。
少なくとも、子供が事故に遭ってから運転者のマナーの無さや
警察の取り組み不足をヒステリックに騒ぎ立てるより、よっぽど正しい。
…と、ここまで考えて、立場の違いにおける考え方の基準の違いに
むむむと一人唸った訳です。
原付運転しませんが、捕まるかどうかだけで判断してたもんな〜今まで。
考えてみりゃぁ前にも何度か、あそこを原付通るの見たことあったよ。
事故に遭ってから怒るより、事故に遭わないように避けたほうが賢いよねーそりゃ。
目からウロコでした。
今は、あのつぶやきが原付運転者の自己弁護でないことを祈っている最中です。