〜更にその数時間後〜
晩メシも食い終わったことですし…と洗面台で
ジャコジャコ歯磨きしておったたけちよがふと横を見ますと。
先刻のハコの辺りで、とらキチ様が何だかすっかり狩りモード。
まさかっ!?と思った刹那、駆け抜ける黒い蜘蛛の影っ!
攻撃の手をかいくぐりあちらからそちらへ素早く移動ッ!
しかしとらキチも容赦無い!
隙間に手を伸ばし、箱の中へ身を乗り出し、狙った獲物は逃さない構えだぁっ!
よーし、その調子だガンバレとらキチーー!!
〜5分後〜
とらキチ(心の声)
(このハコのなかでしょっ!しってるんだから〜かんねんしなさ〜い!)
【ハコの中に手を伸ばしバシバシ】
たけちよ:
(乗り出せ乗り出せっ、そして捕らえろ!
…嗚呼しかしオシリがぷりちぃー…)
【歯磨きジャコジャコ】 ←下手に動くと気が散るだろうと思って続行してる
〜10分後〜
とらキチ(心の声)
(おかしいわねぇ…?こっちのスキマだったかしら…?)
【ハコ周辺の他の荷物の隙間に、一通り攻撃を加えてみてる】
たけちよ:
(むむぅ、そっちじゃない気がするけどな…
しかしそれは野生の衰えた人間の考え、探索の価値はあるやも知れん…)
【歯磨きジャコジャコ】
〜15分後〜
とらキチ(心の声)
(……ぇーっと……)
【おもむろに床にペタンと座って、かわいらしくこっちを見上げる】
とらキチ(心の声)
(…あのね、
クモなんかさいしょっからいなかったとおもうの。)
たけちよ:
「こンの役立たずぅーーーーーっ!!」(滝涙)
【ハブラシ握り締め】
お陰で歯はツルツルになりましたが今晩部屋で寝られません。