院生の方の弟君
少年剣道の指導員なぞやっておったりする。
昔は通う方だったのに、いつのまにやら10年経って今や指導する方だよ。
んで今日、そっち方面で弟宛に電話がかかってきた。
電話口で何だか異様に感謝してるし、何があったのかと気になる家族。
晩飯の途中だったこともあって、当然のように話させる家族。
(…この家族仲いいよね…当事者ながら…)
曰く…
彼の指導するコドモ剣士に、竹刀のささくれちゃってるヤツがおったらしい。
それで打ち合ってんだから、もちろん危険なワケですよ。
そこで彼は、いきなし頭ごなしに怒ったりせずに、
コドモ剣士たちのお迎えに来ておるお母様達にこう言ったらしい。
「みんな、最近剣道をよく頑張ってやってくれています。
家ではいつまでも頼りない息子娘かも判りませんが、
僕から見れば、結構心構えや顔つきが変わってきてると思うんです。
で、今日僕が見たところ、竹刀がささくれちゃってる子がいたんですね。
ささくれるって事は、良く頑張ってる証拠です。
きっとムダにはなりませんから、予備を含めて竹刀は2本用意していただけると
助かります。
怪我はしてもさせても、せっかくの頑張る気持ちを失わせてしまいますから」
彼の言葉は素直にお母様方の心に染み入り、
コレは大事なことだと受け取ってくれたお母様方は
わざわざこの旨を連絡網で回してくれた、ということなのだ。
…お前、すげぇな。