それは売り物なのか
フリーマーケットで目を疑った話。
ひいきにしている地元の朝市には、手作り作家として屋号を持って
お店を出している人がかなりの数いるのですけど。
そっちじゃなくて、もっと雑多な、いわゆるフツーのフリマへ行ったときのこと。
やっぱ、『不用品を売っておこづかいに！』的なブースが多いのですよね〜。
主婦がやってるか、主婦とそのこどもがやってるか、そんな感じの。
もちろんその姿勢は素晴らしいと思いますが、
そこに買うべきものが眠っている可能性は、正直あまりなく。
基本、さっと冷かして終わるのですが。
そんなブースのとある一角に並んでいたものに、目を疑ったのです。
１００均で買えるニードルフェルトのキットを、完成させて、
３００円の値段つけて並べてあった。
ままままま、マジかあああああッ！！？
それ、その値段付けちゃうーーー！？
オリジナリティどこにもないのに！？ってかむしろそれ多分著作権侵ｇ（ｒｙ。
すごい衝撃でした。
だって、私にとっては、『楽しんだ後の副産物』なんだもの、ソレ。
１００円でこんなに楽しめて、あぁ有り難かったー♪って終わるべきものだもの。
自分で使うか、誰か気に入ってくれるなら喜んでプレゼントさせていただく位が関の山。
それを買値で売るのすらおこがましいのに、あまつさえ利益まで取るとは！！？
いや、でも作らない人にとっては、３００円でもお買い得･･･なのか･･･？
作る時間と利益を時間給ベースで考えると、日本の最低賃金を割るどころか
どこの発展途上国やねんっていうぐらいの薄利に、そりゃなりますけどもさ。
う、う〜ん･･･。
売り方は、オリジナルのフリとか一切していないんですけども。
他の景品キーホルダーと一緒に、コルクボードにささってましたけども。
だからって･･･売っていいモンじゃねーだろ。その値段で。
言っちゃなんだけど、完成度もドシロウトですよ？ぶっちゃけ。
自分にはありえない発想に、むしろその商魂のたくましさに、
逆に新鮮さとある種の感動を覚えて、しばらく固まってました。
幸い売主には気付かれていなかったようで、売り込みかからなかったよ。
あーよかった。コレ買ってくれなんて言われたら、自分が何口走るか想像つかん（何）。
その後みつけたプラバンアクセの作家さんのブースが、
メチャクチャ輝いて見えましたとさ。
うん、うん。やっぱこうだよねぇ？手作り品売るって、このクォリティよね？
あーよかった、今日このブースに出会えて。癒されるわー･･･。
ホント価値観って人によっていろいろだなぁ、と思いを新たにしたできごとでした。
